こんにちは。Nicoです。
我が家の兄妹は2人ともスイミングを習っていたのですが、息子は5年生で1級、娘は1年生の終わりで2級、まで頑張って辞めています。
今日は、幼稚園年少の時から5年生の最初まで頑張ってきた息子のお話をしたいと思います。
幼馴染みのお誘いで、夏の体験教室へ
息子がスイミングを始めたきっかけは、いつも一緒に遊んでいた幼馴染みのママに、スイミングの夏の体験教室に誘われたことでした。
もともと水遊びやプールが大好きだった息子は、大好きなお友達が一緒ということもあり、かなり乗り気。私も、息子が楽しく行けたらいいなと思って体験教室への参加を決めました。
体験は大成功だったけど…
結果、体験教室はめちゃめちゃ楽しんで大成功
⇒そのまま幼馴染と揃って入会、という流れになりました。
(このまま入会したら入会金免除とか、水着をプレゼントとか、そういうので流された感はすごかったです。まぁ楽しそうだったからいいか、と。)
ところが、何回か通ってから息子は急に行くのを嫌がるようになりました。
ずっと赤い台(スイミング教室でよくプールの中に沈められているあれ)の上で遊んでいるうちは楽しくて良かったんだけど、「台があるところから次の台があるところまでバタ足で泳ぐ」という練習を始めた頃から怖くなったようでした。
もちろん補助具を付けているので沈むことはないし、ずっとコーチが見てくれているので全く安心なのですが。
毎回大泣きしてプールに入れないまま終わることも…
もともと怖がりで慎重な性格の息子。
普段は大きい声でおしゃべりが大好き、外遊びが大好きな元気の塊のような息子だったんですが、自分の予想外の事態に対する不安感や恐怖が大きい子でした。
(同じ時期、かかりつけの小児科で、たまに慎重や体重を測ってくれる時があるんだけど、それに対しても大泣きで拒否、ということがあって先生にもそんなことを言われました。)
今回の、「足が届かないところを泳ぐ」というのも、想定外のことをしなければならない不安と、純粋に「足がつかない恐怖」があったんだろうと思います。
もう、行くのを嫌がるようになってからは、車に乗る前から愚図って、頑張って連れ出しても車の中でも大泣き。それでもなんとかプールまで連れて行って、先生に引き渡しても泣き止まないから、先生もなすすべなく息子はプールサイドでただただ泣いている。
そんな光景を、観覧席からただただ見守る母。
そんな息子を横目に、頑張って泳いでいる幼馴染みのお友達。むしろその子のほうが顔を水につけるのが怖くて、息子は顔付けなんて余裕だったのに。息子の足が付かないことに対する恐怖は、どれほどだったのだろう…。
2か月で退会
そんなことを1か月くらい続けたところで、あっけなく諦めた母。笑
「これだけ泣かれてまで、無理に連れていく必要ある??」
どこにもそんな必要ないよね。
息子も嫌がっている。そんな息子を毎回説得しながら引っ張っていく母も大変。
もうどこにも頑張る必要を見いだせなくなり、2か月目に突入した頃に退会を決意しました。
(なぜかその時に幼馴染みちゃんも一緒に辞めることになる。)
月の最初に辞めるといっても実際に退会になるのは次月からなので、退会を決めた月の最後までは通うことに。
息子に「もう辞めよう!」「今月だけ頑張ったら、来月はもう行かないよ♪」と話したら、安心したのか、残りのレッスンは少し落ち着いて通えるようになりました。
そして月末はテスト。
退会を決意してからなぜか順調に通えるようになっちゃったし、テストに合格して「やっぱ続けたい!」とか言い出したらどうしよう…と思いながら迎えたその日でしたが、案の定でした。(笑)
「合格だった!!」と、晴れ晴れした顔で出てきて、「やっぱり続けても大丈夫~」なんて。
しかし退会手続きはもうとっくに済んでいるし、幼馴染みも同時に辞めるので、「今日でおしまい」と言って、一旦スイミングからは離れました。
小学1年生で再開
年中から幼稚園の体操教室、年長でサッカーを始めるのですが、小学校にあがるタイミングで引っ越したため両方辞めることになります。
新しい環境にも慣れた小学校1年生の夏、近くのスイミングスクールでスイミングを再開しました。
スイミング再開の理由
・周りのお友達も何かしら習い事をやっている子が多かった。
・まだ1年生だと帰宅時間も早く家で暇していることも多かった。
・母としては、学校以外でもこどもの世界が広がったらいいな、という思い。
・サッカーか迷ったけど、サッカーは好きじゃなかった。
・やっぱり水遊びやプールが大好きだった。
幼稚園の間に他の習い事もやってみたけど、やっぱりプールが大好きだったんですよね。
年少で一度辞めてからも、何度もプールに行って家族で遊んだり、パパに泳ぎを教えてもらったりしていたので、「あの頃とは違う」という確信が母にもありましたし、第一本人はあの時のことを忘れていました。(笑)
新しいスイミングスクールなので、また体験から始め、本人の「やる!」という言葉で入会を決めました。しかもこの時は、「半年継続の条件付きで入会金無料」だったので、半年は絶対に辞めないでねと言って始めました。
3年前より確かに成長していた息子
小学生とはいえまだ1年生の夏なので、学校で泳ぎを教わっているわけでもなかったのですが、パパとのプール遊びで「浮き方」や「けのび」「バタ足」くらいは挑戦していたので、クラス分けの回は余裕の様子でした。
そして年少の頃より確実に身長が伸びているし、いろんなプールの経験もあるので、水の深さに対する恐怖心もかなり薄くなっていました。
というわけで、スイミング再開後は怯えることなく、のびのびとレッスンを受けられるようになっていました。
とても楽しんで通うことができ、半年の約束なんて全然要らなかったくらい。
昇級テストにも順調に合格していき、合格する度に泳ぎに自信も持てるようになった息子。
クロールを練習する段階では、バタ足が沈んでしまって辛くて、弱音を吐いたこともありましたが、めげずに続けて見事四泳法を身に着け、今ではクロールには一番自信を持っているようです。
1級までやり遂げ、達成感とともに退会
クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライの四泳法を、それぞれ正しい泳ぎ方で且つ制限タイム内で50メートル泳げるようになることが1級の最終段階でした。
その後は純粋にタイムを追求していくことになるのですが、息子は最後の級までいけて満足したようで、5年生になってすぐ、退会することになりました。
記念に泳力認定を受検
どうせなら最後に泳力認定1級を受けてみよう、と退会の申請と同時にスクールのフロントでお願いしました。
実力的には1級を受けられると、母は思っていたのですが…
受検は「3級から」というのがルールでした。
しかも3級から受けられるのもスイミングスクールの最終級の子のみで、他の子はもっと下の級から受けるのがルール。
(いないと思いますが、私のように退会する前に記念に…と思っている方は要注意です!早めに確認しておくことをお勧めします。)
1発目から1級に挑戦できると思い込んでいた母のミスです。
そこで息子に「泳力認定1級が取れるまでスイミング続ける?」
と聞きましたが、テストは隔月なので順調に行っても3級→2級→1級と受検するにはあと6ヶ月はかかります。
息子の返事は「半年もかかるならもういいや。」
でした。
スイミングに対しては相当満足できていたんだな、と思います。
泳力認定3級を記念に受検して退会となりました。
無事合格しましたが、認定証が届いたのはなんと半年後!
忘れた頃に送ってくださいました。笑
この認定証カードを持っていれば全国どこへ行っても「どれくらい泳げるか」が証明できるよ、と説明
しましたが、「これは俺の実力じゃなーい!(もっと泳げるから!)」と息巻く長男です。笑
スイミングを通して身に付いたこと
最後までやり切った息子は、スイミングをとおして泳ぎ方だけでなく、大切なことを沢山身に着けてくれたと思います。
「上手くいかなくても諦めずに頑張る気持ち」
「知らない子とも上手く関わっていくコミュニケーション能力」
「度々変わるコーチに合わせる柔軟性」
中でも大きいと思うのがこの3つ。
スイミングスクールも集団の場なので、ついでに社会性も身に付いたかなと思います。
級が変わる度に、一緒に泳ぐ子もコーチも変わります。時には苦手な子や苦手なコーチもいましたが、「自分が置かれた状況でうまくやる」って、いくつになっても社会で生きていくには重要なことですよね。
そして壁にぶつかっても、めげない心で頑張ってこれたことは、きっと息子の心の糧になる。
まとめ
息子がスイミングをやり切って一番に思うことは、やっぱり「やりたい」時が「やり時」だということ。
息子は年少で始めたスイミングを一旦やめ、小1で再開しています。
年少の時、最初は本人も「やりたい」と言っていましたが、やっぱり怖くなって行けなくなりました。
子どもが小さければ小さいほど「想像と違った」とか「やっぱり怖い」とか、「やりたいって言ったのに行けなくなる」ことってあると思います。
そんな時親は必ず迷いますよね。
無理にでも引っ張っていって続けさせるのか、潔く辞めさせるのか…
私と息子はあの時後者を選びました。
息子は泣いて泣いてどうしようもなかったし、私にも忍耐力がなかった。
でもあの時の選択は間違ってなかったんじゃないかな、と今では思えます。
あの時、「やだやだ!!」と泣き叫ぶ息子を毎週無理やり連れて行っても、息子も私も疲れるだけ。
きっと私が耐え切れなくて毎回怒るようになり、息子にはスイミングが嫌な記憶として残ってしまったかもしれない。
今、息子がプールや水泳を大好きなままでいてくれて、「泳げる」って自信も持てるようになったのは、あの時潔く辞める決断が出来たからかもしれない。
もし小学校からスイミングを再開することがなかったとしても、水泳が好きなままではいられたと思うし、水泳をトラウマ的な記憶と結びつけることがなくてよかったな、と心底思います。
そして、一旦辞めたとしても、本人に「やりたい」っていう気持ちが芽生えた時にしっかりサポートしてあげられたら、その時こそ「成長し時」なのだと、実感しました。
”好きこそものの上手なれ”
これは、私が子どもの頃から大好きな言葉です。
やっぱり、何かを「好き」「やりたい」「上手になりたい」と思う前向きな気持ちが、一番人を成長させると思うんです。
息子のようにタイミングが合わなくてうまくいかなかった場合、一旦辞めて良いタイミングを待つのも手だということ✰
小さい頃から英才教育をしてトップアスリートを狙う場合などは、また話が別だとは思いますが。。。
そして、今は野球一本で頑張っている息子。
最近少しずつ練習の成果が報われ始めていて、今まさに「やりたい」「頑張りたい」の気持ちがMAXです。
憧れの先輩に近づくために、6時に家を出て自主朝練をしています。
きっと今が、大きく成長するとき。
この「やりたい」MAXが長く続くように、朝が苦手な母も早起き頑張ります。笑