こんにちは。Nicoです。
我が家の現在小2の娘、今年の春に初めて、「全国統一小学生テスト」を受けました。
結論から言うと、結果は「まずまず」。
二年生なのでまだ2教科ですが、総合順位は全国の2割以内といったところでした。
(親の主観で言えば「花マル!」「上出来!」です。笑)
我が家は中学受験は全く考えていませんし、中受対策の勉強など全くしていません。
このテストの受検を決めたのも直前だったので、対策もほぼゼロでしたが、
・どんな準備をしてこのテストにチャレンジしたのか。
・中受しないのに受ける意味はあるのか。
実際に受検してみて、親子の感想を踏まえて記事にまとめていきたいと思います。
全国統一小学生テストってそもそも何?
私自身、CM等でよく耳にする以外は全く知らなかったこの「全国統一小学生テスト」。
子どもが受けることになって調べましたが、
・主催元は「四谷大塚」
・今年で17年目の日本最大級の小学生テスト
・全国で年長さんと小学生を無料招待していて、タダで受検できる
ざっくり、こんな感じのテストで、お家の近くの塾等で受検できます。
(詳しくは四谷大塚のHPをご覧あれ。)
我が家のように中受の予定はなかったり、塾に通っていなかったりすると、小学生で「全国模試」を受ける機会ってほぼないので、近くの塾で、しかも無料で、受けられるのってとても良い機会ですよね。
きっかけと、受検を決めた理由
統一テストの一か月前くらいだったかな、それくらいになると、学校帰りに子ども達が、塾の講師が配るチラシをもらって帰ってきます。
(まだ息子が低学年の頃なんかは、家に着いた時は既に”紙ヒコーキ”に変身しておりました。笑)
このチラシを見て、最初は息子の方に、私から声をかけました。
理由は、息子は学校の勉強はできる方ですが、
・最近天狗になってきている様子
・このまま”井の中の蛙”でいてはいけない
・全国の小学生の中で力を試せる良い機会
と思ったからです。
が、妹の方まで「やってみたい!」と乗り気になってしまったので、当初は兄妹で受ける予定でした。
結局、私が受けてほしかった息子の方は直前に他の予定が入ってしまったので、娘だけが受検するという結果に。
受検前の対策
そもそも本当に受検することを決めて申し込んだのがテスト2週間前くらいだったので、対策と呼べるような対策はほぼしていません。
ただ、母も一応調べたので、全国統一小学生テストが、学校のテストとは全く違うことだけは分かっていました。
・制限時間内に解く問題の量が、経験したことのない量
・普通に学校の勉強をしているだけでは解けない難問が入っている(特に数学)
これに全く準備なしで挑むと、せっかく学校の勉強で積み上げてきた自信や自己肯定感を潰しかねません。そうなってしまっては元も子もないので、少しだけ準備をしました。
学校のテストとは違うこと、どんな問題が出るかを知っておく
全国小学生統一テストの過去問は塾に通っていればもらえたりもするそうですが、塾なしでも、インターネットで検索すると少し探せます。
・四谷大塚HPの「過去問チャレンジ」
各学年、一教科につき大問が一つ公開されています。
・「みんなの過去問チャレンジ」
これも四谷大塚のHPから専用のアカウントを作ると、8年分くらいの過去問が見れます。(全ての問題ではないですが)
他にも少し過去問プリントがダウンロードできるHPなどありましたが、上に挙げた四谷大塚のHPのもので、だいたいの問題の雰囲気は分かります。
私の感想ですが、初めて「過去問チャレンジ」の問題を見た時、正直びっくりしてしまいました。
二年生の算数の問題が難しすぎて…!!
算数なのに文章量がかなり多いので、小2のこどもには問題を理解するだけでも一苦労。
初めて見た時、娘は「なんのこっちゃ」でした。笑
これを見て、私が子ども達にした準備を2つ紹介します。
問題を解く順番を教える
さっき例に挙げたような難問は、必ずしも最後の大問にあるわけではありません。
こどもたちは、当然のように問題1から順番に問題を解いていくので、何も知らないと、途中でぶつかる難問が解けず、悩んでいるうちにテスト時間が終了。残りは白紙。なんてことになる可能性が高いです。
ちなみに、入試問題みたいに、難問だから配点が高いということもないようです。
簡単な問題と難問、得点が同じなら、もちろん簡単な問題を確実に解いた方がいいですよね。
だから、
30秒考えても意味が分からない問題は一旦飛ばして、次の問題を解く。
そうやって、
とにかく最後まで解いてみて、余った時間で出来そうな問題から再チャレンジ。
と、子ども達には教えました。
特に算数にはこの方法が必須ですが、他の教科についても同じです。
制限時間内に解く練習
さっきの作戦を教えたうえで、実際に問題を解く練習を2回くらい、やってみました。
過去問チャレンジの問題を、私が適当にWordに落として、実際に紙で問題を解く練習です。
3年生以上はマークシートなので、息子にはその練習も兼ねて。
2年生の娘はしっかり記述で答える練習。
これはただ、やって答え合わせをしてーとやってみただけですが、兄妹並んで座ってタイマーをセットし、「よーいドン!」と、とても楽しそうにやっていました。
(制限時間内に解き切れなかった娘がもう少しやろうとしたら、兄にすかさず「もうお終い!鉛筆置いて!!」と言われて仕方なく従ってる娘が可愛かった。笑)
そんなこんなで制限時間を考えながら解く感覚を、少しだけ身に着けたようでした。
塾に通っていない子どもにとって、「テスト」と聞いて思い浮かべるのは「学校のテスト」しかないと思います。
うちの兄妹も、学校のテストは大抵100点を取れるので、「違い」を知るまでは、
「トップになっちゃうかも~☆」
とか言ってニヤニヤしていました。(←まさに”井の中の蛙”)
この状態のまま、統一テストを受けたらどうなっていたか、想像しただけでゾッとします。笑
問題量に焦り、難問にびっくりして焦り、時間が足りなくて全然解けなくて、心がズタボロになって帰ってくることになったと思います。
そうならないためにも、最低限の準備は必須でした。
実際に受けてみた結果
受検後、1週間~2週間くらいで、結果が返ってきます。
この「君だけの診断レポート」ですが、かなり詳細で驚きました。
テストの点数や偏差値だけでなく、
全国順位と都道府県順位、男女別順位の他に、各問題一問ずつの正答率なんかも詳細に教えてくれます。
正答率の低い問題を正解していた場合は自信になりますし、正答率の高い問題を間違えている場合は、そこから見直して身に着けていけば得点アップにつながるわけです。
子どもは、一緒に見てあげないと理解できないと思いますが、分かりやすく説明してあげられるので助かりました。
算数
制限時間30分/150点満点
大問1~7
・大問1、2:計算問題と文章問題。
普通の学校のテストくらいの問題で、正答率は90%くらい。
・大問3以降:図形問題と文章題。正答率はかなり低め。
各大問の(1)のみ、かろうじて正答率40%超えるものが3問ありましたが、あとは平均正答率20%くらいな印象。
最後の問題なんて正答率0.1%。←もう答えさせる気ないですよね。(0.1%の子、どんな子なだろ?)
そんな中、ほぼ学校の勉強オンリーな娘が結構良い線いっていたので、驚きでした!笑
後半の難しい問題でも、各大問の1問目だけは全て正答できていたので、直前対策の意味はあったようです。
「解けない問題があって当たり前。わからなかったらすぐ飛ばす!」
を合言葉にチャレンジしてます。
国語
制限時間30分/150点満点
大問1~5
・大問1~4:漢字や言葉の意味など知識問題。
少し難しめの問題もありましたが、ほぼ正答率70%以上。
・大問5:文章題。
正答率は平均40%くらいありましたが、とにかく文章量が多く問題の数も多い。
国語の方は割と易しめだと感じましたが、娘は簡単な漢字や言葉の問題でミスが多く、偏差値は算数より低めでした。
回答が記述式なので、合っていると信じて書いた漢字も間違っていたり、字が汚くて読んでもらえなったということがありそうです。(本人は、解答と同じ漢字を書いたと主張しているのに、×になっている問題もあったので。)
大問5の文章題は、小学校のテストの2倍以上の文章量がありそうでした。
そのため、最後の2問は答えが分かっていましたが、解答が間に合わなかったようです。
感想
全国統一小学生テストを受けてみて、特にデメリットは感じませんでした。
それよりも、子ども達にとってプラスになったと感じる点がいくつかあったのでそのお話をします。
新しい問題との出会いが好奇心を刺激
準備~受検までの全過程を通して、子ども達は今まで知らなかった問題に沢山出会うことが出来ました。
子ども達へ良い刺激になったと感じるのは主に算数です。統一テストの算数問題は「ただ計算を解く」問題より「考える」問題が多いので、色んな「考える」問題に触れることで、「頭をフルに使って考えて解く」楽しさに出会ったようです。
統一テストの後日、子ども達と本屋さんへ行ったら、子ども達はこんな本を選びました。
この本の問題達は、大人でも頭をひねります。唸ります。(特に私はw)
休日や寝る前のゆっくり時間などに、親子で算数を楽しむ時間が増えました。
「賢くなるパズル」は、娘がとても楽しく取り組んでいます。特に、本を読むときにも「探偵もの」が好きな娘なので、「論理・推理」にはハマったようです。
このシリーズ」は、「論理・推理」の他にも「数字」や「図形」「たし算」「掛け算」「四則」などあって、楽しんで算数の力をつけることが出来そうです。
→そしてこれ、さっそく次の統一テストで役に立ちました。秋の統一テストの結果が出たら、またそのことについても記事で触れたいと思います。
こちらの記事でご紹介しています↓
「ひとりでできる良問50」は、中学入試向けなだけあって、入試用の勉強をしていない息子にはなかなか難しい本でした。5年生では、図形についてまだ習っていないことが沢山出てきます。
ただ、問題の前に図形の定義や前提となる知識が分かりやすく説明されています。そして問題が分からなかった時のヒントもあり、さらにしっかり解説もあるので、何とか使っていけそうです。
入試のための勉強をしている子にはタイトル通り「ひとりで」できる良問だと思いますが、息子には「ひとりで」はなかなか難しそうなので、だいたい親とやっています。
この本の問題を何度も何度も解いてみることで、色んな見方・解き方が身に付き、その先初めて出会う問題にも応用していけそうなので、コツコツ取り組んでいけるといいなと思います。
普段の読書の大切さを再確認
実際に統一テストを受けてみて、算数も国語も、文章量がかなり多かったわけですが、娘が何とか最後までやり切れたのは、普段よく読書をしていたからだと思います。
小さい頃から絵本を読むのが好きな娘でしたが、小学1年生の頃から、字が多いお話の本や、(漫画ではない)伝記をよく読むようになっていました。
息子も本を読むのが好きなので、母は「本ばっかり読んでないで!」と小言を言ってしまうほど。
この読書の習慣がなかったら、正直言って娘は算数も国語も、問題すら最後まで読み切れなかったんじゃないかな。
親の知らないうちに、読むスピードや理解のスピードが上がっていて、読書の習慣って本当に大事なんだな、と痛感しました。
子どもの力試し、モチベーションアップ
もともと勉強が楽しいと感じていた娘なので、実際にテストを受けて良い結果が出たことで、「私は勉強が好き」という自信につながったように思います。「これからも勉強頑張って、また統一テストを受けたい!」と意欲向上にもなりました。
中受しないけど受ける意味はあるのか?
最後に、この最初の問いかけに対しては、
子どもが意欲的なら「意味は大いにある」
反対に子どもが勉強嫌い・やる気ない状態なら「受けない方が良い」
という結論に至ります。
勉強に対して前向きな気持ちを持っていれば、テストの結果がどうであれ、子どもは刺激を受けプラスに働くと思います。
ですが、勉強嫌いなお子さんには、学校のテストより難しい問題を前に、余計に自信を無くしてしまいそうだな、と感じます。
そういったお子さんには模試よりもまず、勉強が楽しいことを教えてあげたいな、なんて。
(また今度、我が家の子ども達がどうやって勉強好きに育ってきたのか(記事にするほどの大した話でもないかもですが)、まとめていければと思います。)
ともあれ、子ども達はとりあえずまた受ける気でいますが、今後の展開次第で柔軟に考えていきたいと思っています。